逆子コースについて

逆子の赤ちゃんをもどりやすくなるために

逆子の赤ちゃんをもどりやすくなるために

健診で「逆子ですね」と言われたら・・気になりますよね。

早い週数で言われると「この時期ならほとんどが戻るから心配ないですよ」と言われますし、必要以上に心配する必要はありません。しかし、妊娠28w(妊娠8か月)を超えても頭が上にある場合は、
「いつまで逆子なんだろう?このままずっと逆子だったら、帝王切開になってしまうかも・・」
「次の健診までに戻っているかな?なるべく手術は避けたい・・」と不安になってしまいますよね。

こちらは、当院で鍼灸による逆子治療を受けられた方々のデータです。
当院で逆子治療を受けた方の約8割が、逆子が治っています。

逆子が戻った方々は、平均して3~4回の通院でした。

出産の時点で逆子の確率は5%程度だといわれています。
つまり、逆子だと診断された95%の方は、出産までに逆子が戻るということです。
しかし、何もしないでいた場合と、鍼灸をした場合を比べると、鍼灸をしたほうが逆子が戻る方が多かったという論文がたくさんあるのです。

また、上のグラフは、長崎はりきゅう接骨院に来院された時点での妊娠週数で、逆子が治ったかどうかを分けたグラフです。
妊娠28w~32wに来院された方の9割以上は逆子がもどっています。
しかし、妊娠33w以降に来院された方は6割程度しか逆子がもどっていません。
このことからもわかるように、赤ちゃんがじゅうぶんに動くスペースがなくなってくる妊娠後期では逆子がもどる確率もどんどん低くなってしまいます。

「なんとか逆子を治したい」と、逆子のために色々と情報を収集されているならば、1日でも早く鍼灸治療を受けることを強くおすすめいたします。

また、妊娠中に鍼灸を受けると、逆子が戻りやすくなるだけではなく、妊娠中のつらい症状が一緒に改善していきます。具体的には、腰痛・便秘・夜の眠りにくさ・動悸・むくみ、足がつる・・などの症状です。
薬を積極的に使いにくい時期だからこそ、自分の身体の回復力を高めてあげる鍼灸は本当におすすめなんです。

また、妊娠後期に鍼灸を定期的に受けておくと、出産の際に安産であることが多く、産後の母体の回復が早まることも知られています。妊娠中にお母さんが元気に過ごすことは、産後うつを予防したり、順調に育児をスタートさせられることにもつながります。

逆子と診断されたら、赤ちゃんが動くスペースがたくさんあるうちになるべく早めに鍼灸治療を受けましょう!

逆子の施術のよくある質問

Q.

逆子の原因は?逆子ってどうして起こるの?

なぜ逆子になるのかは、はっきり言ってよくわかっていません。
しかし、逆子の原因として知られているものは、子宮腔の異常(単角子宮・双角子宮などの子宮奇形、子宮筋腫、前置胎盤)、胎児奇形、胎児の可動性過多(羊水過多、未熟児)、胎児の可動性減少(多胎、巨大児、羊水過少)、狭骨盤、その他(子宮内胎児発育遅延など)があると報告されています。
仮にこれらの要因があったとしても、妊娠31wまでに鍼灸治療を開始すれば逆子が改善する確率は高いという研究結果もあります。

Q.

逆子と言われたけど、いつから鍼灸を受ければいいの?

2014年度の日本産科婦人科学会ガイドラインによると、妊娠35wになっても逆子が治っていない場合、「外回転術」という治療法が行われます。この外回転術は、高い治療効果を持つ一方で、早期胎盤剥離や胎児の心拍パターン悪化といった副作用も懸念されています。
それでも戻らなければ、妊娠38wあたりに帝王切開の手術日が決まります。手術日当日の朝に、頭位に戻ったという例もありますので、最後まであきらめないことが肝心です。

Q.

逆子と言われたけど、いつから鍼灸を受ければいいの?

理想は、「逆子と診断されたらすぐに鍼灸治療を受ける」のが望ましいです。
鍼灸を受け始める時期によって逆子が戻る確率が変わるのかを調べた論文によると、
妊娠28~31wに鍼灸を受け始めたグループは、逆子が戻った確率が60~90%だったようです。
それに対し、妊娠32~35wに鍼灸治療を受け始めたグループは、逆子が戻った確率が40%以下に下がっていました。
つまり、「早めに鍼灸を受ければ受けるほど、逆子が戻る確率は高くなる」ということを示しています。

Q.

逆子が治らない原因はなに?

鍼灸による逆子の改善率は60~90%といわれていますが、やはり何をしても戻らない逆子はあります。 生まれてみないとわからないことですが、そういった場合「赤ちゃんのへその緒が首に巻いていて、そのまま回転すると逆に命が危ない場合」や「へその緒が短くて赤ちゃんの動きが制限されている場合」、「羊水が少ない場合」、「子宮筋腫が胎児の動きを阻害している場合」などがあるようです。
赤ちゃんは賢いので、自分の命を危険にさらすようなことはしないのだそうです。
頭位に戻れば一番いいのですが、赤ちゃんが無事に産まれることがなにより大事です。あらゆる手をつくしても逆子が治らない時もあることを知っておいてください。

Q.

逆子を治すツボはどこ?自分でもできますか?

当院の逆子施術は、通常の全身鍼灸施術とほぼ同じ内容です。
ですので、逆子に対してだけの治療を行うということはなく、全身の流れが悪いところ、調子が悪いところなどを見極めて施術していきます。そのうえで、特によく使うツボは「三陰交(さんいんこう)」と「至陰(しいん)」です。
これらのツボには、ご自宅でのお灸をおすすめしています。
火傷にだけ気をつけていただければ、やり方は難しいものではありません。施術の際に指導も行っていますのでぜひご自身でもセルフケアとして毎日おうちでお灸を行ってみてください。

Q.

通うペースはどれぐらいがいいですか?

可能ならば、週に2~3回がめやすです。施術はすればするほど、逆子が戻る確率は高くなります。もし遠方なのであまり来院できないという場合はセルフケアを指導して逆子がなんとか戻るように努めていきます。
 出産という大切な出来事に不安を残してほしくない。長崎はりきゅう接骨院は逆子施術を全力で取り組んでいます。

当院の逆子施術の流れ

当院の逆子施術の流れ

実際の治療の流れ     

まずは、患者様の体質を知るために、身体の状態を問診票にご記入いただきます。

・現在、妊娠何週か
・逆子と診断されたのはいつか
・初産婦か経産婦か
・今回の妊娠の経過はどうであったか
・赤ちゃんのいる位置と向き

実際の治療の流れ     

などをお伺いします。そのほか、妊娠する前の体質や、妊娠してから困っている症状なども聞いていきます。お母さんの身体がらくになることが、赤ちゃんにとっても良いことだからです。妊娠中にしんどい症状がある方は、ぜひこの機会に一緒に治してしまいましょう。

お腹に鍼を刺すことはありませんのでご安心ください。 患者様の手首の脈や、赤ちゃんの胎動などを考慮しながら施術をすすめていきます。施術が始まると、胎動が起こります。
ぐぐーっっと赤ちゃんが動く感覚があればなお良いです。
施術後は、次回の健診日を確認し、その日までになるべく数回施術を行うように予約を取っていただきます。

おうちでもお灸ができるようにセルフケアの指導も行っています

おうちでもお灸ができるようにセルフケアの指導も行っています

おうちでもセルフケアをしましょう    

逆子のお灸は、せんねん灸で手軽にしていただくこともできます。
使うツボは足の小指の至陰(しいん)」と、足首の近く「三陰交(さんいんこう)」です。

ツボの取り方や、お灸の詳しい使い方は丁寧にご説明いたしますので、お灸をしたことがない方でも大丈夫です。

おうちでもセルフケアをしましょう    

また、経過が長くなったり、一日にもっとたくさんのお灸をしたほうがいい、他のセルフケアにも使いたいという方はせんねん灸の購入もできますので声をかけていただけたらと思います。
逆子のお灸は、妊娠後期にはとてもいいものばかり。続けていただければ、安産にもつながります。

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