起立性調節障害で鍼灸ができること

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シーサー

大阪市住吉区万代東の起立性調節障害、自律神経調整、鍼灸治療の
長崎はりきゅう接骨院です!

院長 とおる

今回は起立性調節障害についてのブログです!

この記事でわかること
  • 起立性調節障害とは…
  • どういった症状がでるの?
  • 起立性調節障害で鍼灸ができること、個人的な考え
目次

起立性調節障害とは…

最近、テレビやネットニュースなどでよく出てくるので聞いたこともある方もいられると思いますが、特に思春期のお子さんに多い症状で『起立性調節障害』というものがあります。
学校に行きたくてもいけないということが多く、朝起きれない、お腹が痛くなるなどの症状が出てくる病気です。

起立性調節障害には4つのパターンがあるといわれています。

  •  起立直後性低血圧(instantaneous orthostatic hypotension: INOH)
    起立直後に強い血圧低下および血圧回復の遅れが見られるタイプ、アイノーとよばれているようです
  • 体位性頻脈症候群(postural tachycardia syndrome: POTS)
    起立中に血圧低下を伴わず、著しい心拍数の増加を認めるタイプ、ボッツとよばれるようです
  • 血管迷走神経性失神(vasovagal syncope: VVS)
    起立中に突然に収縮期と拡張期の血圧低下ならびに起立失調症状が出現し、意識低下や意識抄出発作が起こります。
  • 遷延性起立性低血圧(delayed orthostatic hypotension: delayed OH)
    起立直後の血圧心拍は正常であるが、起立3〜10分を経過して収縮期血圧が臥位時の15%以上、または20mmHg以上低下するタイプ
  • ⑤起立性脳循環不全型
    起立中の血圧心拍変動は正常範囲内ですが、起立中に脳血流が低下し、様々な症状が生じます。診断には脳循環を測定する特殊な機器が必要になります
  • ⑥高反応型
    起立直後に一過性の著しい血圧上昇を起こし、それに伴う様々な症状が出現します。これも起立性脳循環不全型と同様に、診断には特殊な装置が必要です

起立性調節障害

つだ小児科クリニックHPより引用

上記のサブタイプ診断は病院で検査をして、内科的なことに問題なければ起立性調節障害を疑うようです。ぼくらは鍼灸師なので買う低的なことはいえませんが、当院に病院にいって来られる方の特徴としては病気のパターンとしては1と2が多い印象です

どういった症状がでるの?

基本的には病院での新起立試験というものがあるようですが、こういった項目が多いそうです。

  • 立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい
  • 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる
  • 入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
  • 少し動くと動悸あるいは息切れがする
  • 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
  • 顔色が青白い
  • 食欲不振
  • 臍疝痛をときどき訴える(お腹痛い)
  • 倦怠あるいは疲れやすい
  • 頭痛
  • 乗り物に酔いやすい etc.

不登校気味でこういった症状がみられる場合は起立性調節障害を疑ってもいいかなと思います
ただ、一つお伝えしないといけないのは『学校をさぼっている、怠けている』とかではなくて、『学校に行きたくてもいけない状態になっている』ということです。

なので子供との親の接し方がすごくデリケートな病気といわれているところですね。

起立性調節障害で鍼灸ができること、個人的な考え

基本的に病院と鍼灸院では役割が違います

病院
  • 精密な検査をして病気を確定する
  • お薬や状態によっては注射・点滴・入院。手術などをする(起立性調節障害の場合は手術はなさそうですが)
  • 病気についての詳しい説明をおしえてくれる
鍼灸院
  • 患者さんの悩みをしっかり聞く、問題点を一緒に考える
  • 鍼灸で自律神経を調整し副交感神経の機能を高めていく(リラックス状態)
  • 自律神経の調整をすることで睡眠の質を良くして眠りやすくする
  • 元気になれるように定期的なアドバイスをしていく

みたいなだいぶざっくりですがこんな感じでしょうか

ここからは個人的な考え方なのでそうじゃないよという方もおられると思いますが、その辺は一個人の考えなのでご了承ください。
初めに僕自身は鍼灸師には『起立性調節障害』は治せないと思っています。
ただ起立性調節障害の方に施術は行っています。よくなっている事例もあります。
ちょっと何言ってるかわからないと思うのですが、ぼくは鍼灸自体が患者さんが元気になるためのお手伝いができる施術と思っています。
なので治すのは患者さんでその治す過程でのお手伝いやアドバイスができるのが鍼灸師の仕事だと思っています。

鍼灸は全身の血流をよくしたり緊張した筋肉を緩めることを得意とする施術です。(間違っていたらすいません)
なので副交感神経系を優位にするのは得意です。これを繰り返すことで体の自然治癒力を高め、内臓系や心身の状態を上げていくことができます。
というと鍼灸だけでいけるやんと思うかもしれませんが、鍼灸だけではだめです。
鍼灸だけやって治したいというのはちょっと無理な話で、他にその方自身が思っていることや学校に行けなくなるような嫌なことがあって不調になった根本的なところも少なからずあると思います。大人だっていやなことがあると体調崩すので子供も同じです。その辺はすぐに解決できるところではないのであせらず、時間をかければいいのかなと思っています。
結論として鍼灸をすることで前向きな考えができ、前向きな行動ができるようになれるようお手伝いすることで起立性調節障害も克服できるのかなと思っています。

起立性調節障害は『病気』です。いろんな治療法はありますが、鍼灸もその選択肢の一つになりえますよというブログでした(^^)

今回もブログを見ていただいてありがとうございました!


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