大阪市住吉区万代東の腰痛、ぎっくり腰、足の冷え、整体、鍼灸の長崎はりきゅう接骨院です!
今回は腰痛に関してのブログです!
- 鍼灸でいう腰痛の考え方
- 気・血・水と五臓の関係
- 腰痛におすすめのツボ
鍼灸でいう腰痛の考え方
『腰痛』は本当に多くて国民病といわれているくらい多い症状の一つです。
当院の患者様でも5~6割くらいはなんらかの腰が今まで出たことあるようでした。(ざっくりと当院調べ)
ですので、西洋医学と東洋医学の腰痛の考え方が結構違うのでちょっとその辺から書いていきたいと思います。
大雑把に分けると西洋医学ではそこに何らかの異常があるのでそこをなんとかしようという感じです。
例えば…
先生、腰がいたいんですよ~
そしたらレントゲンとりますね
うん、腰がずれてるからこれが原因です。湿布貼って様子見ましょう
こんな感じが西洋医学的な腰痛の捉え方です(結構ざっくりです)
今度は東洋医学的な感じです。東洋医学ではそこの異常はいろんな要素があってそこにでてきているという体全体をみていきましょうという考えが多いです。
先生、腰がいたいんですよ~
うん、足の冷えもありますね、ここの血流も悪い。あなたの腰の原因は違うとこにあるかもしれませんね。なので体全体をしっかり見て施術していきますね!
とこんな感じです(本当にざっくりです)
なのでどっちが正しいかとかはありませんが、ぼくは基本的にどちらの良い方も取り入れたほうがいいのかなと思います。理由としてはその方が正確に症状が判断できるからです。
五臓の相性・相克関係と症状
中医学では腰は「腎の府」と呼ばれ、腎の気が多く集まる場所とされています。
腎は腰付近にあって、中医学でいう五臓のうちの一つで、先天の精(せい)と呼ばれる生命エネルギー“腎精(じんせい)”を蓄える重要な臓腑といわれています。腎が弱ると体の抵抗力や免疫力が弱ってしまい、外界からの邪気(人体に悪影響を与える自然環境の変化)が体内に侵入して、痛みを生じさせる原因となるようです。
病態 | 説明 | 症状 |
---|---|---|
気滞血瘀 | 「気」の巡りが悪く停滞している状態をさします。自律神経系のコントロールができなくため感情が不安定な傾向のため、精神的なストレスでイライラ、不安や憂鬱感を感じてしまいます。 | 同じ場所に刺すような腰痛を感じてしまう、触ると腰痛が強くなる |
寒湿 | 寒邪と湿邪が経絡を詰まらせて腰痛が起こるもの。寒邪とは冬の寒さやクーラーの当たり過ぎによって冷えてしまう状態です。症状としては寒気、頭痛、首肩の凝り痛み、腹痛や下痢など。 湿邪は梅雨時の湿気などが悪さをするもの。症状としては身体ダルさ、頭痛、むくみ、食欲の低下、吐気、下痢などがあります。 | 気象病とにた感じで、天気が悪くなると痛みやすくなる傾向です。 冷えるような痛み、横などになって休んでも痛みが減らないなど。 |
湿熱 | 湿邪と熱邪(ねつじゃ)が原因で「気」が通らなくなり腰痛を生じます。温熱は腰の筋肉や経絡が弛緩した結果、「気」が通らなくなり腰痛を生じさせます。熱邪とは炎症や熱感が原因のもの。熱邪としてよくみられる症状が風邪をひいたときの喉の腫れや痛みなどです。 | じんわりと腰全体に広がる熱感や運動を行うと軽減するものです |
腎虚 | 腰に栄養が行き渡らなくなるため腰痛が発症します。症状としては「尿が近い、または出にくい」「「足腰に力が入らない」「精力減退」などがあります。 | 手で押さえると腰痛がマシになる我慢できる程度の腰痛が出たり消えたりする |
一般的にみられる症状としては、『腎虚』が多いと思います
気・血・水と五臓の関係
上記で肝・心・脾・肺・腎の五臓が出てきたので気・血・水(津液)も簡単に載せておきます
めっちゃわかりやすくいうと、気は生命のエネルギー、血は血液、水は体液を表しているのですが、この「気」「血」「津液」に加えて熱の状態がわかると五臓の状態を把握しやすく、体の状態、体質などを理解しやすくなります。
これらの「気」「血」「津液」が過不足なく、滞らずにスムーズに流れていると問題はありませんが、バランスが崩れると体に不調をきたすといわれています。
この辺の考え方はものすごく長くなるので省きますが、こういった考えの下で腰の症状に対してアプローチしていきます。
腰痛におすすめのツボ
いろいろ説明してきましたが、基本的には『冷え』が腰痛の原因になることが多いです。特に足の冷えは腎の機能を弱らせてしまうので冷えないように心がけるほうがいいのかなと思います。
ここで腰痛に対するおすすめのツボですが、腰痛には腎に対してのツボが多いので、ツボを2つほど上げておきます!
背中周囲はたくさんありますが、今回は腎愈と志室というツボをお勧めします。
というのも、腰痛の基本なツボで、普段ほとんどの腰痛で使っているし、腎も補えるという点ではこれがいいのかな…
腎愈は腰の第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に位置し、背骨の両側を走る筋肉(脊柱起立筋)の上となっていますが、一般の方には難しいので,左の図のようにお腹の横から肋骨の先端が触れるので、そこからまっすぐ線を引いた背骨の部分が第2腰椎です。そこから少し横にずらしたら腎愈になります。そこから少し上がって左右のとこにしてください。
志室はそこから少し斜め下です。
左の図のヤコビー線というものでもわかるかと思います
という感じですが、他にも紹介したいツボはありますがまた他の時にブログにしたいと思います。
ちょっと難しい話になりましたが、最後まで見ていただきてありがとうございました!