刺さない、気持ちいい、子どもたちも大好きな小児はり
刺さない、気持ちいい、子どもたちも大好きな小児はり
小児はりってどんなもの?
小児はりってどんなもの?
小児はりは、関西発祥の文化。
昔の人々は、子どもがすくすく育つように、大きな病気に罹らないようにと、子どもにはりを受けさせていました。また、こどもの癇癪、夜尿症、夜泣きなど、日常の困りごとにもはりで対処していたんですよ。
今では受けられるところが減ってしまいましたが、このとっても素敵な文化を、長崎はりきゅう接骨院はしっかり語り継いでいきたいと思っています。
小児はりは、大人の鍼のように、皮膚の中に鍼を入れるわけではありません。皮膚をやさしく撫でるような刺激で、お子様の健やかな発達を促します。小児はりを受けたお子様が、「あと10回やって!」などとリクエストしてくれることもあるぐらい、子どもにとって、とても気持ちのよい刺激です。
皮膚は脳と密接な関わりがあるので、皮膚からの心地よい刺激は全身の血流を良くし、身体をリラックスさせる効果があります。
小児はりの5つの特徴
小児はりの5つの特徴
5歳までに小児はりを受けさせよう
5歳までに小児はりを受けさせよう
子どもの神経系統は、80%が5歳頃までに成長します。この時期に、神経へのより良い刺激を与えてあげると、心身ともに、さらに良い発達が期待できます。
小児はりはお子さんの自律神経を活性化させ、内臓の機能を高めたり、免疫を高めたりする効果があります。
はりをすると優しい子に育ちます
はりをすると優しい子に育ちます
小児はりを受けると、お子さんの身体に愛情ホルモンである「オキシトシン」が分泌されます。このホルモンは、周りとの愛着を形成し、人に優しくできる感情が育ちます。また、情緒を安定させ、ストレスに対する耐性を上げたり、記憶力を向上させたりすることがわかっています。
お子さんの眠りが深くなります
お子さんの眠りが深くなります
小児はりを受けると、お子さんの寝つきがよくなったり、眠りが深くなります。寝てもすぐに目を覚ましてしまう、夜泣きをする、早朝に目を覚ましてそこから寝ない・・など、睡眠のお悩みがある方は、小児はりでそのお悩みを解決しましょう。
アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、皮膚のお悩みにも対応
アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、皮膚のお悩みにも対応
小児はりは、皮膚をやさしく撫でる刺激です。これを繰り返すと、お子さんの皮膚のバリア機能が高まり、アレルゲンの侵入を防いだり、炎症反応をやわらげたりします。乾燥して痒かった皮膚は、しっとり潤ったモチモチのお肌になり、痒みや赤みが軽減しますよ。是非お子さんが小さいうちに乾燥肌やアトピーを治してしまいましょう。
便秘、夜尿症、チックなど様々な症状に有効です
便秘、夜尿症、チックなど様々な症状に有効です
病院に行くほどではない不調も、毎日のことだとお母さんは心配ですよね。小児はりはお子さんの自律神経の働きを調整し、健やかな身体をつくるお手伝いをします。かかりつけの病院とともに、かかりつけの鍼灸師を持っていれば、お子さんの成長に応じて常に最適なケアができます。ぜひ、小児はりをあなたの子育てのお役にたててくださいね。
小児はりは、何回ぐらいで効果がでるの?
小児はりは、何回ぐらいで
効果がでるの?
- これは一例ですが、症状の度合いにより変化することはございます。
当院の小児はりが回数券制度である理由
当院の小児はりが回数券制度である理由
当院では、お子様の治療を「5回で1クールの施術」と考えております。
その理由は2つ。
1)お子様は大人よりも身体が小さく、1回に刺激できる量が少ないため
小児はりの施術時間は、年齢に応じて、だいたい5分~15分ほど。これよりも刺激が強くなると、施術のあとに熱を出したり、身体がだるくなったり、よけいに状態が悪化してしまうことがあります。
お子様の施術は大人のように1回で絶対に治そう!と気負いすぎるものではないということをご理解ください。
2)お子様に「はり」に慣れてもらうため
小児はりは、痛みもなく気持ちの良い施術ですが、1~3歳頃のお子様では、初回にどうしても怖くなって泣いてしまうこともあります。その際、当院では、いやがるお子様には無理やり施術をすることはありません。
「足だけ」とか「手だけ」とか、そのお子様のできる範囲で施術をします。そして今回は無理でも、徐々に場所やスタッフに慣れてきて、だんだんと施術を受けられるようになってきます。5回のうちには、どんなお子様も笑顔でにこにこはりを受けられるようになっていますよ。
当院の小児はりを受けた感想
当院の小児はりを受けた方の感想
親子で、体調についてのコミュニケーションが取れるようになりました
親子で、体調についてのコミュニケーションが取れるようになりました
こどもは、最初は少し不安そうでしたが、今では自分からかゆい所を先生に伝えたり、「今日はツンツンしてもらいに行くよ」というと、とても喜びます。
(軽いものですが)アトピーなので、改善はとても根気のいることですが、通院を始めて6か月経った今は、症状がおさまっています。先生に伝える習慣ができたので、母親にも肌の調子等を伝えるのが上手になってきました。
今後はとにかくまず肌の調子のサイクルを知るためにも継続し、前年の同時期とどう違うか、同じかを見ていきたいです。また、基本的には肌が弱い性質だと思うので、本人も母親も肌トラブルとの付き合い方を先生と見つけられたら・・と思っています。
小児はりの適応症状の例
小児はりの適応症状の一例
夜泣き・眠りが浅い・寝つきが悪い
夜泣き・眠りが浅い・寝つきが悪い
夜泣きをするお子さんのタイプは、大きく分けて3つに分かれます。
1.肝うつタイプ・・・イライラしやすい、緊張しやすい、興奮しやすい、眉間に青スジがある
2.脾虚タイプ・・・おっとりしている、お肌が白くてやわらかい、下痢をしやすい、足が冷たい
3.腎虚タイプ・・・皮膚が乾燥しやすい、痒みが出やすい、お肌が茶色~黒っぽい、低身長・低体重である
1の肝うつタイプは、情緒を整えていくとすぐに改善します。家庭内で大きなストレスがあったり、日中の出来事によって夜泣きをしやすいのが特徴です。たとえば、2人目が産まれたときに上の子の夜泣きが始まる・・などはこういったタイプが多いです。
2の脾虚タイプは、比較的おとなしく育てやすい子が多い印象です。胃腸があまり強くないため、食欲がなかったり、便秘・下痢をしやすかったりします。お腹や足の裏が冷たい子も多いです。はりとお灸でしっかりとお腹をあたため、胃腸を強くしていくことが大切です。
3の腎虚タイプは、どちらかというと色黒で、細い体つきのことが多いです。お父さんやお母さんから受け継ぐ、先天的な栄養が不足しているので、甘えたがり屋さんで、ママがいないとすぐに泣いてしまう、抱っこをやめるとすぐに泣いてしまうような子もいます。後天的な栄養を増やすために、まずは食事をしっかり整え、エネルギーを補っていくような治療を行います。
カンムシ・ぐずりがひどい・キーキーすごい声で怒る
カンムシ・ぐずりがひどい・キーキーすごい声で怒る
お子さまが怒りっぽい、イライラしやすい、すぐに泣く、キーキー泣きわめく、ものを投げる、人にかみつく、
髪の毛をひっぱる、壁に頭を打ち付けるなど・・お子様の情緒でお悩みではないですか?
これらの症状を総じて「カンムシ」と言います。
こういった子は、身体の発達に対して知能が高いことが多く、頭で考えていることが周囲にうまく伝わらない
もどかしさから症状を引き起こすと考えられています。
小児はりをすると、皮膚からの気持ちいい刺激が脳に伝わり、情緒を安定させます。
また、肌と肌の触れ合いは、自分に自信を持たせるきっかけとなり、自己肯定感を強めます。
最初は怖がって泣いてしまう子もいますが、徐々に笑顔で施術を受けられるようになります。
また、なるべくおうちでも親子でスキンシップの時間を取っていただくようにお願いしています。
はりという特殊な器具を使わなくても、お母様のやさしい手や、おうちにあるスプーン・歯ブラシなどで代用できます。
皮膚に触られるのを嫌がるお子様でもご安心ください。短時間での施術でもしっかりと効果が出ます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
皮膚が乾燥している、頬や肘・膝裏などに湿疹ができる、日中よく皮膚を掻きむしる、 痒みのせいか機嫌や寝つきが悪い、湿疹からジュクジュクの汁が出る・・などの症状に対して有効です。
アトピーは、アレルギー体質が原因で、通常より皮膚のバリア機能が弱いために起こっています。
小児はりは皮膚に働きかけるため、皮膚を強くすることができます。徐々にではありますが、皮膚が潤い、 外部からのアレルゲンに対して過剰に反応することが少なくなってきます。
痒みや湿疹の原因は、体内にある「熱」です。熱が体内にこもってしまうと、便秘になったり、 甘いものばかり欲しがったり、機嫌が悪くなったりします。
小児はりをすると、まず一番の変化はおつうじです。便秘が改善することで、体内の熱を排出します。
食べ物や天気、ストレスなどでまた熱が発生しますが、その都度、小児はりで痒みを抑えていきます。
それを続けると、いつしか痒みがおさまり、湿疹もきれいになっていきます。
アトピー性皮膚炎の治療で小児はりに通われる保護者の方の気になることに
「ステロイド薬をあまり使いたくない」という想いがあります。
確かにネットでは色々な情報があふれていて、心配になる気持ちもわかります。
しかし、ステロイドは正しく使えば、とても良い薬です。皮膚科の指導と合わせて、小児はり治療を行うことで、痒みや赤みの症状を抑えながら、再発を防ぐ身体作りをすることができます。
当院の考えとしては、「ステロイドを使用しながら小児はりを続ける」のがベストだと思います。
そしてもちろん、最終的にはステロイドを使わなくてもいいような状態にもっていくのが理想です。
ステロイドを使わないと眠れないほどの強い痒みで、親子ともにつらい状況なのであれば、
無理してステロイドを我慢せずに、しっかり使ってください。
お子さまとお母さまがぐっすり眠れる一日一日が、大切です。
アトピー性皮膚炎があってもなくても、お子さんに必要なことはみんな同じです。
よく寝て、よく食べて、ちゃんと出す。そして元気いっぱいに遊ぶ。
これを行うために、小児はりが手助けできる領域があれば、全力でサポートしてまいります。
小児ぜんそく
小児ぜんそく
喘息のお子さんは、水分代謝がうまくいっていない場合が多いです。
皮膚が乾燥していたり、鼻水が出やすかったり、のどがあまり渇かない・・などの症状があります。
はりとお灸で体を整えると、身体の水分がうまくまわり、冷えていた手足があたたまります。
その結果、夜の眠りが深くなり、日中のおしっこがしっかり出るようになります。
また、鼻水が出にくくなるので、副鼻腔炎や中耳炎になることも減り、お薬を飲まなくても元気に
過ごせるようになります。
ぜんそくは、気温差や気圧、運動のあとなどに発作がでやすいですが、治療をしていると徐々に発作がでなくなり、呼吸がらくになります。
また、風邪をひくことが減ったり、風邪をひいても早めに治ります。
食欲がなかったお子さんは、もりもり元気に食べるようになり、身長・体重も増えますよ。
ぜんそくは、なるべくこどものうちに治してあげたいですよね。
小児はりなら、病院に行く回数も減り、お子様もお母様も安心して過ごせるようになります。
発達の遅れ、落ち着きがない、人とうまく関われない
発達の遅れ、落ち着きがない、人とうまく関われない
広汎性発達障害(自閉症スペクトラムやアスペルガーなど)、ADHDなどのお子様にも小児はりはとても良いです。
発達に不安がある、グレーゾーンと言われている、という方はぜひ一度ご相談ください。
お子様は、周りとのコミュニケーションが少し苦手ではありませんか?
相手の気持ちを想像するのが難しい、言葉をうまく出せない、これらのことから、ご本人も傷ついたり、イライラしたり、ストレスを感じている場合が多いです。
小児はりは、皮膚をなでる刺激ですので、「皮膚過敏」があるお子様は最初は施術をいやがることもあります。
しかし、徐々に慣れてくると気持ちいいことが理解できるようになり、すすんで施術を受けてくれるようになります。
療育に通いながら、小児はりをすることで、本人、そしてご家族の「困っていること」が少しずつ改善してきます。
気持ちが穏やかになったり、少し物事に集中できるようになったり、切り替えがはやくなったり。便秘が治ったり、体の痒みが減ったり、夜ぐっすり眠れるようになったり……。
不快な症状を取り去り、本人の生きやすさを引き出すことは、とても大切です。また、周りの関わり方ももちろん重要で、お子さんの存在そのものを肯定することで、自己肯定感をしっかりと高める必要があります。
「はりって気持ちいい」ということがお子さんにも伝わると、施術を楽しみにしてくれるお子さんがほとんどです。
もし、お子さんのために何かしてあげられることを探している方は、ぜひ小児はりもお試しくださいね。